Q&A 支給後控除の食事手当は、最低賃金に含まれるか?

 

 


当社は、保健衛生の事業を営んでいます。
1日換算200円の食事手当を支給し、食事費として200円の控除をしています。
当社の所定労働時間は8時間です。
鹿児島の最低賃金は619円ですから、8時間勤務の場合は、4,952円以上の日当が必要です。この金額に200円の食事手当は含めてよろしいでしょうか?


最低賃金とは… 
最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者は、その最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとされている制度です。

 最低賃金には、以下のとおり地域別最低賃金及び特定(産業別)最低賃金の2種類があります。
※  平成20年7月1日の改正最低賃金法の施行により、従前あった労働協約の拡張適用による地域的最低賃金は廃止されました。


最低賃金に含まれない賃金とは…
最低賃金の計算に含まれないのは、除外賃金で定められているものです。
(1)精皆勤手当
(2)通勤手当
(3)家族手当 
(4)臨時に支払われる賃金(結婚手当など)
(5)1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与・期末手当など)
(6)時間外労働・休日労働に対して支払われる賃金及び深夜労働に対する割増部分の賃金
上記が除外賃金です。基本的には、これ以外の諸手当と基本給部分を合せて、最低賃金をクリアーしていれば、OKということになります。

さて、ご質問の食事手当ですが、基本的には参入してよいでしょう。しかし、もしも従業員さんが食事をされなかったときは、どうなりますでしょうか?
食事をしなかったときに、不支給ということならば、法にひっかかる可能性が高いと思われます。


もしも、法律違反になりますと…
 最低賃金額を下回った賃金を支払っていると、最低賃金法違反となり、過去に遡って最低賃金額との差額を支払うことになります。当然、それによって増額するであろう残業手当や賞与・退職金などの差額も支払うことになり
ます。
 また、地域別最低賃金の不払いの場合の罰金額の上限が2万円から50万円に引上げられました。


遡って、従業員全員分の給料不足分と残業手当などを支払うとなりますと、会社の屋台骨を揺るがす事態にもなりかねません。
くれぐれも慎重な扱いをお勧めします。